ぽっくり往生できるお寺

九月とはいえ残暑厳しく、涼風の待たれるこの頃でございますが、お変わりございませんか。
奈良県王寺の八光堂仏具奈良店です。

先日9月１日に、斑鳩町 吉田寺（きちでんじ）様へ放生会のイベントお手伝いに行って来ました。

放生会（ほうじょうえ）とは、万物の生命をいつくしみ、殺生を戒め、秋の実りに感謝するお祭りです。その起源は「合戦の間多く殺生すよろしく放生会を修すべし」という御神託によるもので、千年以上続く重要な神事です。

また、そちらが開催された吉田寺様は、世界遺産・法隆寺から徒歩10分ほどのところにございます。
この吉田寺様は、とある別名が有名なのですが、みなさんご存じでしょうか？
なんと、「ぽっくり往生できるお寺」として篤く信仰されているのです。

恵心僧都(源信)がクリの巨木から作ったと伝えられる丈六阿弥陀如来像(重要文化財)がポックリ往生の霊験があることが由来とされています。
また、こちらの仏様にお祈りすると、腰から下の世話をかけずに往生できるということから、ご年配の参拝者も多くいらっしゃいます。

オリジナルの御朱印帳を作る体験もあり、本堂横には重要文化財の多宝塔もございます。
涼しくなった折には、一度足をお運びいただいてはいかがでしょうか？

清水山　吉田寺